本学の学部卒業生の就職率は、新型コロナの3年間も上昇しており、昨年度の就職率は過去最高の97.7%となっています。
学生はどのタイミングで、どのような就活をするのが効果的なのか、キャリア形成支援センター長の新留康郎学長補佐にお話を伺いました。
新留 康郎学長補佐
就職活動は「売り手市場」の傾向
現在、企業の就職については「売り手市場」の傾向が強まっています。明確な意思を持って就職活動を行う学生は、3年次の秋(修士1年次の秋)というかなり早期に、本人が望む企業や業界の内々定を取れることがあります。
一方で、売り手市場に油断してほとんど準備せず、完全な受身で活動してうまくいかない学生、逆に熱意はあるものの競争率が極めて高い超有名企業ばかりにエントリーして内定を取れずに自信喪失してしまう学生なども見受けられるようになりました。
さらに、就職活動が長期化することで、複数の内定を持ったまま迷い続ける学生や、採用決定時期が遅い「本命」の人気企業への応募に向けて比較的内定の出やすい企業や業界の面接をいろいろと受け続ける学生など、従来あまり見られなかった問題も指摘されるようになりました。
大学院進学については概ね従来通りですが、理系については大学院博士前期課程(修士課程)を修了していることが技術者・研究者としての採用条件になっている業界があることが広く知られるようになってきており、進学者の増加傾向は続いています。大学院を修了した学生の方が生涯年俸が多いということは、リクナビやマイナビなどの求人サイトでも公表されています。
就活に向けて、在学中にすべきこと
就職活動は入学試験とは違います。会社・団体の規模や人気度を比較することに意味はありません。就職活動とは、長い人生をどのように働いて生きるか、そのスタート地点を決めることです。1、2年次には少なくともどのように生きるかという方向性を決めてしまわなければいけません。大学や企業主催で実施するさまざまなキャリア支援イベントや就業体験プログラム・実習等に参加して、「就業:社会の中で責任を持って働く」ということの意味を自分なりに理解してほしいと思います。
3年次には就職か進学かを決めて、具体的に行動をしなければなりません。身につけるべきは「就職のスキル」ではなく、仕事をする際に評価してもらえる個人の能力です。鹿児島大学の卒業生が、単純な労働力として採用されることはありません。社会に貢献できる何らかの能力、自分なりに自信を持ってアピールできる能力を大学生の期間を通して身につけるように研鑽を積んでください。
社会が極めて早いスピードで変化している時代ですので、20歳前後で決めたことを生涯通して外さずに生きることは不可能だと思います。社会の変化に応じて、自分自身も変化して成長できる「柔らかい知性」を身につけてほしいと思います。
キャリア形成支援センターのサポート
キャリア形成支援センターは、入学時から卒業まで、さらには卒業後も、学生の多様なキャリアを入学時からのキャリア教育や課外のキャリア・就職支援、さらにインターンシップや個別相談を通してサポートしています。特にインターンシップに関しては専門スタッフが対応し、地元企業・団体と連携して実施する課題解決型のインターンシップが充実しています。
また、応募書類や面接練習などのサポート、求職登録をしている学生や卒業生には求人情報やイベント情報も定期的に流しています。各学部でも学生の特性や進路に合わせた支援を行なっています。企業の人事担当者から見た大学のイメージ調査で、鹿児島大学は「採用を増やしたい大学ランキング」や「就職支援に熱心に取り組む大学ランキング」で全国2位と高い評価を得ています。
保証人の皆さま方に
保証人の皆さまが就職活動をしていた時代とは、大きく社会が変化しています。学生たちの情報収集能力は、インターネット・スマートフォンの普及で飛躍的に向上しました。当時の常識は通用しないことをまずはご理解ください。
また、コロナ禍のためにリモートでの会社説明会が普及するなど、遠隔地である鹿児島の地理的不利も大きな問題ではなくなっています。本人の力を信じて、彼らの就職活動に関わる努力と、その選択を見守る姿勢をお願いできればと思います。
2022年度 学部卒業者就職状況
卒業者の進路・就職状況につきましては、キャリア形成支援センターのHPからご覧いただけます。
鹿児島大学を卒業した先輩に学生広報サポーターがインタビュー&レポート。
就活のポイントなどについて聞いてみました。
(インタビューはZoomで行いました)
損害保険ジャパン㈱
大分支店
柏 翔真さん
法文学部法経社会学科
2023年3月卒
岩切 舞香さん
農学部
農林環境科学科4年
仕事内容について
- 岩切
- 現在の仕事内容について教えてください。
- 柏
- 直接お客様に保険を売る仕事ではなく、保険代理店へ商品の説明を行う、経営成績が伸びるようアドバイスをするなど経営コンサルタント業に近い仕事をしています。
就活前にするべきこと
- 岩切
- 就活が本格化する前にやっておくべきことは何でしょう?
- 柏
- 誰にも譲れない夢を抱くこと。もし、夢がなく興味のない業界へ飛び込んだとき、本当に自分がしたかった仕事はこれだったのかと思う瞬間が来るかもしれません。一度きりの人生、自分の叶えたい夢を見つけてほしいなと思います。
自分は留学の経験が大きく、英語を使った仕事をしたいという夢ができました。夢が見つからないという方はぜひ新しい経験や挑戦をしてみてください! - 岩切
- コロナ禍も収まってきているので、色々なことに挑戦していくべきですね!
就活で力を入れていたこと
- 岩切
- 就活の時期に何に力を入れていましたか?
- 柏
- 面接ではエントリーシートに書いたことが聞かれるので、質問されそうなことを自分で想定して、どこの部分を聞かれても回答ができる状態で挑みました。実際の場面を想定して結論ファーストで話す練習もしていました。
また、最も大事だと思ったことはどれだけ良い印象を与えられるかということでした。面接で同じ内容を話していても、印象の良さで評価が変わってくる事があったと思います。 - 岩切
- 本番では緊張して固くなってしまいますよね…。面接の練習は一人でしていたんですか?
- 柏
- 就活支援の学生団体に登録して、そちらの方と練習をしていました。面接は場慣れが大事なので、実際に誰かに見てもらって場数を踏むようにしていました。練習を十分にしておけば、面接の場数を踏むためだけに興味のない企業のエントリーをしなくて済むと思います。
最近、何かと話題の生成AI。「チャットGPT」をはじめ、その利用は急激に増えつつあります。生成AIとの向き合い方について、伊藤 奈賀子准教授にお話を伺いました。
伊藤 奈賀子准教授
生成AIとは…
データのパターンや関係を学習することで、様々なコンテンツを生成できるAIのこと。文章(テキスト)、画像、音声、音楽、動画などが生成できるサービスがあり、特に対話型の「チャットGPT」が有名。
今年6月に生成AIのガイドラインを策定
はっきりした数字を出すのは非常に難しいですが、鹿児島大学においては少なくとも5人に1人以上はチャットGPTを利用していると見込んでいます。しかし、チャットGPTで得られた回答が、常に正確であるとはいえません。
大学での学びは知識を得るためだけに行うものではありません。授業や研究活動、正課外の様々な活動を含めて得た知識と経験を応用していくことが必要です。学生はそうやって得た知識と経験を基盤として、自身で考えて課題解決に取り組むことが求められています。
生成AIは、適切に活用すれば非常に有効なツールです。しかし、レポートや論文に書く際に生成AIに頼ることは慎まなければなりません。使い方や向き合い方、内容に関して慎重に検討する必要があります。
鹿児島大学は今年6月、「学習における生成系AIの利用について」というガイドラインを策定し、学生に通知しました(下記参照)。チャットGPTで得た回答内容をしっかりと精査し、さらに知的財産権の侵害や情報流出などについても注意する必要があります。
適切な課題設定や指導方法の検討が必要
学生たちはデジタルネイティブであり、インターネットを使うことが当たり前の世代です。デジタルネイティブと非デジタルネイティブの感覚のギャップを埋めることはなかなか難しいですが、それでも大学としては対応が必要です。
学生に対してはレポート課題などを通じて適切な使用方法を伝えていかなくてはいけません。知的財産権や引用ルールについても理解させる必要があり、授業などで扱う場も提供できればと考えています。
また、学生への対応だけでなく教員の行動変容も必要です。チャットGPTに関する知識や理解度がまだまだ不足しているのが現状で、教員同士でも情報交換や情報共有の場を作る必要があると考えています。学生向けに適切な課題設定や指導方法を検討することも必要です。
学生は目的に応じた利用をするべきであり、利用そのものに制限をかけることは非現実的ですが、大学は学生がAI技術を適切に使うために導く責任があると考えています。
学習における生成系AIの利用について
(令和5年6月27日策定)
生成系AIを利用する場合は、学習目的を踏まえて補助的な利用にとどめましょう。その利用が自分自身の学びや研究にとって最善といえるか、考えたうえで使うようにしてください。
生成系AIを利用する場合は、学習目的を踏まえて補助的な利用にとどめましょう。その利用が自分自身の学びや研究にとって最善といえるか、考えたうえで使うようにしてください。
生成系AIが作成した文章には他者の著作物が含まれている可能性があり、文章の利用者が著作権等の知的財産権を侵害する場合があります。生成系AIが作成した文章を利用する場合には、利用者が入力した質問やキーワード及び生成系AIの回答を記録し、参考資料として明示できるようにしてください。
なお、著作物を引用する場合は規則に則って行ってください。他者の作品を複製する場合には必ず権利者の許可を得てください。
生成系AIは、人間の偏見や差別を反映する場合があり、プライバシーの侵害や誹謗中傷に当たる表現が含まれている可能性があります。利用に当たっては、倫理的な態度が求められます。
生成系AIに入力した質問内容およびその回答は、AI自身や運営企業に利用される可能性があります。個人情報や機密情報、研究データ(実験結果、アンケート結果等)などを絶対に提供(入力)しないてください。
生成系AIが作成した文章等は、学生の皆さんが考えたものではありませんが、その責任を負うのは皆さん自身です。そのため、剽窃や著作権侵害、プライバシー侵害などの社会的倫理からの逸脱が生じた場合、皆さんが責任を問われます。
生成系AIの使用については、授業科目によって、使用を制限又は禁止するなどの場合もありますので、疑問や懸念が生じた場合は授業担当教員や指導教員に必ず相談し、その指示に従ってください。
また、学術論文での使用については、専門分野や学術雑誌によって対応が異なります。必ず事前に確認し、それぞれの方針を遵守するようにしてください。
私の研究室は農業生産科学科の応用植物科学コースに所属しており、植物の生長やストレス耐性を促進する「コンパニオンプランツ」について研究しています。植物間の相性の良さを農業生産の向上に活かすための研究です。具体的には、植物から放出される香りや土壌中に存在する菌根菌が、植物と植物との相互作用に与える影響に注目しています。
この研究から、将来的に化学肥料や化学農薬の使用を抑えた環境に優しい持続可能な農業の発展や普及を目指しています。野菜が本来持つ力をさらに引き出すためにどうしたらいいかを、生理学や遺伝学などの手法を用いて明らかにすることを目標としています。
代表的なものとしてトマトとバジルの組み合わせがあります。生長するうえで多くの水分を必要とするバジルと乾燥した状態を好むトマトを混植することで、互いにとって適切な水分量を確保することができます。また、バジルの強い香りがトマトへの害虫を寄りにくくするというメリットもあります。
学生は3年次の後期に研究室に配属されるのですが、その際に卒論研究テーマを設定します。週に2回研究室に集まり、そのうち一度は自分の研究に関する論文の要点をまとめてプレゼンする論文ゼミの授業を行っています。
研究内容がそれぞれ異なるので、研究室内では特にコアタイム等は設けていません。活動については学生個々人の自主性に任せています。しかし、自分で計画を立て、限られた時間の中で着実に結果を出す厳しさが要求されます。研究はスマホや生成系AIで答えが出るものではなく、苦労の末に喜びや感動を得ることができる素晴らしい体験です。学生にはぜひそれを感じてほしいです。
最終的に学生には、自ら考え、実行する能力を養ってほしいと思っています。そのため、私からはあまり細かい指示を与えないように心がけています。また、実験の過程に失敗はどうしてもつきものですが、同じ失敗を繰り返さない工夫をすることが大切です。そしてそれは社会に出て活躍するうえでも、必ず必要になってくる能力だと思っています。
STUDENT’S VOICE
吉田先生の授業を受講して「コンパニオンプランツって面白そうだな」と思ったのが、研究室を選んだきっかけです。今でも詳しいメカニズムが解明されていないので、その研究の先端に触れたいと思いました。
私はオクラの葉の裏に付いているパールボディ(真珠体)という栄養体について研究しています。これにアリが集まることによって他の害虫がオクラに付きにくくなるのですが、その増減などについて調べています。1枚の葉に100個以上付いていることもあり、数えるのが大変で(笑)、3年生に手伝ってもらう時もあります。最初に予測を立てて、その数値に近い結果が出た時はうれしいですね。
吉田先生は常々「主体性のある人間になってほしい」とおっしゃっています。社会人になっても、この研究室で日々学んだように自分で考えて行動できるような人間になりたいです。
「研究一直線」
本学教員の研究内容等を紹介しています。ぜひご覧ください。
今号のテーマは「SDGsについて」。
学生たちの研究や社会貢献等のSDGs促進へ
向けた取組みや活動事例についてご紹介します!
法文学部
「沖永良部島の持続的発展に向けた
地域資源利活用プロジェクト」
澤田 成章准教授
沖永良部島の島バナナの供給過多を解消するためのプロジェクトを実施しています。食べきれずに食品ロスとなるバナナを救うと同時に、島内経済循環の活性化を目的としています。また、葉や茎の有効活用も模索しています。
「高大生が考える地域の未来」
石田 智子准教授
高大連携事業の一環で合同ワークショップ「指宿の未来への贈りものプロジェクト」を開催しました。LGBTQ+、郷土資料、留学、海岸ゴミ調査、地域医療、途上国支援について指宿高校生と話し合い、大学での学びを活かして高校生の探究活動を支援しました。
教育学部
「身体活動と防災教育」
藤田 勉准教授、佐藤 宏之准教授
南種子町下中地区の防災情報を歩いて探索する活動に取り組みました。ゼミ生は下中地区の花峰小学校の児童とチームを組んで、地図と写真を使って防災情報を歩いて探し、集めた情報から地区の防災マップを完成させました。
「身近な植物の教材化」
川西 基博准教授
身近な生き物の多様性を理科教育に活用するための活動を行いました。西之谷ダムで学生が水辺の生物を探索した結果、多くの水辺の生物を発見できました。これらの生き物の一部を附属小学校に提供し、児童が観察できるようにしました。
理学部
「公開講座」
秦 浩起准教授ほか
理学部では小中高生や社会人の方を対象に、理学LABOや公開講座を開講しています。写真は「はたと閃く!コンピュータによる科学シミュレーション体験」という講座で、自ら、振り子の運動をコンピュータ実験している様子です。
「理学科化学プログラム生化学講座」
加藤 太一郎助教
独自の分解酵素を利用して「酵素タンパク質の可能性を引き出す」研究をしており、現在は廃棄物とみなされているナイロンをリサイクルする方法を開発しています。使用前から使用後まで考えた持続可能な社会の実現に貢献します!
医学部
「医学科4年生の自主研究での取り組み」
郡山 千早教授
医学科4年生の自主研究では、全学生が研究を経験する機会があります。本分野では毛髪水銀濃度測定によって曝露評価を行い、水銀曝露によるヒトへの健康影響に関する研究を通して環境問題について学んでいます。
「地域ボランティアサークルの活動」
兒玉 慎平准教授
医学部地域ボランティアサークル「かすみそう」の36名は、月に1~2回の活動として、主にフードパントリーや子ども食堂の手伝いをし、地域の多様な方々と関わり、毎回、新しい気づきや学びを得ています。将来医療職としての貴重な経験となっています。
歯学部
「離島歯科巡回診療同行実習」
南 弘之教授ほか
鹿児島県内に多くある無歯科医離島において県歯科医師会と共に実施している巡回診療に学生が同行し、離島における歯科医療活動を実体験します。写真は船で島に運び入れた「歯科巡回診療車こじか号」車内での診療の様子です。
「国際医療人育成学Ⅰ~Ⅳ」
平間 雅博准教授
COVID-19禍中もオンラインでの交流を継続していた高雄医学大学歯学部(学術交流協定校)の学生が本学を訪問しました。本学歯学部の施設の見学や本学学生との対話を通じて、より一層絆を深めることができました。
工学部
「海水からマイクロプラスチックを
除去する技術」
二井 晋教授
海産物の養殖に向けて、マイクロプラスチックを含まない海水が求められています。簡単な操作で海水からマイクロプラスチックを除去する装置を開発しています。海水に空気を吹き込んで生まれる「泡」にくっつけてプラスチックを取り出すことができます。
「CO2を化学原料に変える技術」
田巻 孝敬教授
地球温暖化の原因となっているCO₂の排出量削減が求められています。CO₂を原料として再生可能エネルギー由来の電力により、化学製品の原料であるエチレン等を製造する技術開発に取り組んでいます。
農学部
「屋久島実習」
奥山 洋一郎助教
屋久島は1993年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。その特徴的な自然環境を体感すると共に、豊富な森林資源を活かしながら暮らしてきた人々の歴史についても学び、持続可能な社会のあり方について考えます。
「農村課題解決プログラム」
李 哉泫教授
高齢化、過疎化の進展により活気を失いつつある農村集落の活性化を支援すべく、現地体験、悉皆調査、グループ・ディスカーションなどを通じて、地域住民の要望を反映した地域活性化プログラムの提案を行なっています。
水産学部
「川の生き物について学ぶ学習会」
安樂 和彦教授
鹿児島県下の河川にはウナギの住処として「石倉」が設置されています。石倉を題材に、令和4年10月に竜門小学校4年生と学習会を行いました。学生らと小学生が触れあい、川の生物資源の大事さを伝え、ウナギ調査も行いました。
「リュウキュウアユの保全のための調査」
久米 元准教授
リュウキュウアユは絶滅危惧種であり、奄美大島と沖縄本島にのみ生息しています。この資源量を調査し、同種の保全に繋げる活動を行っています。同種の生息河川で活動しており、学生が中心となって、生息数を計数しています。
共同獣医学部
「伴侶動物総合臨床実習
(シェルターメディスン)」
十川 英助教
皆さんはアニマルシェルターをご存知でしょうか? 行き場を失ってしまった動物を保護する施設です。共同獣医学部5年生は、教員の指導の下、ここでの臨床実習を通して命の大切さなど獣医師として必要なことを学んでいます。
「夜間・救急病院総合臨床実習」
齋藤 靖生助教
人と同じで動物にも夜中に傷病が発症することがあります。共同獣医学部は夜間救急診療(月~金)を行っています。共同獣医学部5年生はこの診療に参加することにより、様々な傷病に対応する能力を学んでいます。
6月9日、本学陸上競技部(顧問:塗木淳夫准教授)は、佐野学長へ秩父宮賜杯第55回全日本大学駅伝対校選手権大会への出場決定を報告しました。これは、5月28日に福岡県で行われた九州地区選考会において本学が1位となり、39大会ぶり9回目の本大会出場を決めたことから行われたものです。
学生らは、賞状やトロフィーとともに優勝を報告し、選考会での勝因や日頃の練習状況、選手権に向けた意気込みなどを語り、動画による当日の様子も披露しました。佐野学長からは、「チームワークも素晴らしく、ぜひ本大会でも活躍してほしい」と、祝福と激励がありました。
本大会は11月5日に熱田神宮西門前(愛知県)をスタートし、伊勢神宮8区間の106.8kmをたすきでつなぎます。
8月17日、令和6年4月の南九州畜産獣医学拠点(通称SKLV=スクラブ)運営開始を前に、曽於市役所において「曽於市と国立大学法人鹿児島大学との南九州畜産獣医学拠点運営に関する協定書」の調印式を実施しました。
佐野学長から、「スクラブは、本学の畜産獣医学分野の教育研究資源と曽於市をはじめとする南九州地域の重要な畜産基地を活用し、動物福祉に配慮したモデル農場において実践的な畜産獣医学教育を全国に向けて発信する、わが国でも初めての取組みです。本協定の締結により、わが国の獣医師人材の高度化、地域畜産の発展および地域活性化が進むことを祈念します」と挨拶がありました。
8月18日、鹿児島港谷山一区岸壁において、水産学部附属練習船「かごしま丸」の出航式を開催しました。
今回の航海は、水産学部学生の実習として中西部太平洋で実施され、航海実習、海洋観測実習、マグロはえ縄漁業実習のほか、外国寄港地のパラオ共和国における水産関連機関等との交流や学術教育研究及び水産事情調査などを行う8月18日から33日間にわたる長期遠洋航海です。
出航式では、佐野学長から、本航海に参加する学生の十分な成果をあげられることに期待し、航海の安全と無事に帰港されることを祈念する壮行挨拶に続き、西水産学部長、幅野かごしま丸船長らの挨拶の後、学生代表の富永さんの抱負を含めた挨拶がありました。
家族や多くの友人をはじめとする関係者が盛大に見送る中、中西部太平洋海域に向けて出航した「かごしま丸」は、パラオ共和国に寄港し、9月19日に鹿児島港へ帰港しました。
9月1日、鹿児島市役所本館にて、法文学部人文学科多元地域文化コースで人文地理学を学ぶ4年生5名と引率教員2名が、かごしま国体・かごしま大会の観戦・観光ガイドブック『かごんまのトリセツ』の完成報告のため、下鶴隆央鹿児島市長を表敬訪問しました。
下鶴市長との懇談では、ガイドブック作成に携わった感想を伝えた後、下鶴市長から「県外に誇れる鹿児島市の魅力と、それをもっと発信するために必要なことは」「若者に地元に残ってもらう、また県外の方に選ばれる街になるために必要だと思うこと」などについての意見交換を行いました。
陸上競技部長距離ブロック
17名(男子17名)
ブロック長/鶴田 寛武さん(工学部3年)
男子部員16名、マネージャー1名で活動しています。39大会振りの全日本大学駅伝出場が決まり、チーム一丸となって日々の練習に励んでいます。今年の目標は11月の全日本大学駅伝で国公立大学トップ、12月の島原学生駅伝で優勝し、出雲駅伝出場権獲得です!
茶道部
21名(男子10名、女子11名)
主将/日山 春花さん(農学部3年)
大学から茶道を始めた人も多く所属しています。隔週金曜に活動しており、毎年の大学祭ではお茶会を主催しています! 静かではありますが部員同士の仲も良く、礼儀や集中力を養いながら素晴らしい時間を過ごしています。
鹿児島野外活動カウンセラー協会(キャンプカウンセラー協会)
49名(男子26名、女子23名)
会長/長瀬 弘志さん(法文学部3年)
私たちは年に3回、小学校高学年を対象としたキャンプを行っています。キャンプを通じて子どもたちに自然や協力の大切さなどを実感してもらえるよう、日々、企画書作りや指導方法を研究、実践しています!
今村 正宗さん
(理工学研究科1年)
中央図書館(鹿大の知の拠点)
北辰通り沿いにあり、高校までとは比較にならないほどの多くの蔵書と学習スペースがある中央図書館。レポート課題の調べものから学友との熱いディスカッションまで多くの人たちが利用しています。大学生活を送るうえでなくてはならないスポットです!
総合研究博物館(歴史を感じる場所)
学習交流プラザから緑に囲まれた遊歩道を抜けた先に見えてくる建物が総合研究博物館常設展示室です。ここでは大学での研究活動で集められた学術資料が保管、展示されています。長い歴史があり、実は国の登録有形文化財にも指定されている総合研究博物館でしばしの非日常を楽しんでみては?
稲盛記念館(みんなの憩いの場)
鹿大生であれば一度は見たことのある特徴的なガラス張りが印象的な稲盛記念館。1階にあるカフェで食べることのできる焼きたてのピザは絶品!おしゃれなレストランやパソコン作業に適したITプラザなど充実した設備のあるオススメスポットです。
今号では注目度の高い就活や話題の生成AIについて共通の理解を深めることを目指しました。就活は時にストレスや不安を伴うものですが、キャリア形成支援センターでは多様なイベントを企画して学生の不安を軽減し自信を養う場を提供しています。学生たちの憩いのスポットもご紹介しています。気になる施設等があればアンケートでお知らせください。