水田から眺める桜島(郡元キャンパス)理工学研究科修士2年 国生侑巨さん撮影

「課題解決型インターンシップ」で学ぶ

(地域キャリア・インターンシップ/かごしま課題解決型インターンシップ)

学生が興味のある企業で一定期間働くインターンシップ(就業体験)。インターンシップにはさまざまなレベルの種類(見学型・体験型など)がありますが、鹿児島大学ではその中でも高度なインターンシップとして位置づけられる『課題解決(PBL)型』を取り入れています。その特徴やインターンシップを通して学生たちに感じてほしいことなどを、キャリア形成支援センターのお二人に伺いました。

キャリア形成支援課
西山 元子専門職員
キャリア形成支援センター
淺田 隼平特任助教

※所属は取材当時のものです。

最初に「課題解決型インターンシップ(地域キャリア・インターンシップ/かごしま課題解決型インターンシップ)」について教えてください。

淺田隼平特任助教(以下、淺田)鹿児島県内にある企業や団体の課題に対する解決策を学生目線で提案する、10日間の長期インターンシップです。かごしまキャリア教育プログラムの実践編「地域キャリア・インターンシップ」として3年生が参加するほか、自己成長したいという意欲の高い学生(学年不問)には、チャレンジ枠「かごしま課題解決型インターンシップ」として実施しています。

西山元子専門職員(以下、西山)ありがたいことに今年は22の事業所から25のプログラムをご提供いただき、79名の学生が参加しました。「日常業務に隠れる『3ム』を改善」「若い世代に向けた焼酎の販売戦略」など、さまざまな課題を企業・自治体側と学生が一緒になって考える、というプログラムです。

10日間というのは長いですか?

淺田正直に言うと10日間で企業の課題を解決する‥ということはなかなか難しいと思います。ただ、学生にとっては、鹿児島の企業が持っている可能性や魅力を感じられる場になる。企業にとっては、課題に本格的に取り組む一つのきっかけになるかもしれない。学生の成長だけでなく、鹿児島の地域活性化にも貢献したいという鹿児島大学の思いもこのインターンシップには込められています。

西山ちなみに昨年度は、実際に商品化に至った例や参加した学生の動画に関するアイデアを具体化するために、インターンシップ後もその学生をアルバイトとして雇って実現させた、という例もありました。

コロナ禍で変化したことはありますか?

西山現在は学生の意識も大きく変わって、インターンシップは参加して当たり前と考える学生が増えています。インターンシップの方法も多様化して、オンライン形式も増えました。だからこそ逆に、実際に現場で触れて、見て、聞くことができるインターンシップへの思いが、学生たちに強くなっているのではと感じています。

インターンシップで学生たちに感じてほしいことは?

淺田主体性や課題発見力といった、社会人基礎力や汎用的能力と呼ばれるような力を身につける機会としてほしいです。これらはいずれも社会に出た時に必要な、その土台部分になる能力だと思います。

西山将来に向けての視野と可能性は確実に広がると思います。インターンシップで仕事を体験することで、それまで自分が志望していた業界以外にも考えが及ぶこともあるし、あらためて自分の動機を確認することもできる。その選択肢を増やすことができるのが、何よりもこのインターンシップの良いところだと思います。さらに三省合意の改正により、令和5年度以降のインターンシップは5日以上となります。本学では既に10日間のインターンシップの制度があるので、今後も安心して取り組めると思います。

淺田「無知の知」ではないですが、あらためて自分の強みや弱みを理解して、言語化・概念化していくいい機会にもなると思うんですよね。ぜひ、もっとたくさんの学生に参加してほしいと思います。

九州タブチ(霧島市)で「課題解決型インターンシップ」に参加した学生と、 ここでのインターンシップを経験して就職した卒業生に聞いてみました!

私は2年前に九州タブチのインターンシップに参加し、今年の春に入社しました。もともとは公務員志望だったのですが、かごしまキャリア教育プログラムでの授業を通じて製造業へ進路変更しました。自分がどう働きたいか、働くとはどういうことかを学び、後々のミスマッチを防ぐことにもつながると思うので、インターンシップはおすすめです。

九州タブチ 総務部総務課
前田 唯羽さん
法文学部 令和3年度卒業

以前から製造業に興味があり、九州タブチさんのインターンシップに参加しました。「業務中に隠れる無駄を発見してその解決法を考える」というプログラムに取り組み、ヒアリングや製造作業を動画で撮影して作業時間の計測などを行いました。実際に現場を体験することができ、今後の就活に向けて非常にいい経験ができました!

工学部3年
石井 陽菜さん
保護者アンケートより

就職に向けて準備すべきことは?

キャリア形成支援課 下田 智子課長

低学年に向けて
視野と経験の幅を広げ、学業との両立を

まずは興味のあること、好きなことにとことん打ち込んでください。その際に大切なのは問題意識を持ち、成果を挙げるための方法を考え(PLAN)、実行(DO)し、結果を検証(CHECK)した後、改善策を試す(ACTION)ことです。この「PDCA」を回す習慣は、社会に出てから必ず役立ちます。
二つ目に、異なる年代の様々な職業、背景の人と交流の機会を持つことをお勧めします。視野が広がり、寛容さや柔軟性も身につくはずです。最近は、様々な業界の社会人と交流できるオンラインのイベントもあります。
三つ目は社会の出来事に関心を持つことです。ネットのニュースより、ぜひ新聞で全体を俯瞰してください。
四つ目に、卒業後の進路について、これまでの自分史を振り返りながら考え始めましょう。
最後に、最も大切なのが学業です。大学で何を学んだのか、就職面接でもきちんと説明できるようにしてください。


高学年に向けて
年末までの準備がカギ

これまでに5日程度のインターンシップの参加経験がある場合、振り返りが重要です。自分に不足していたスキルや知識を自覚し、身につける努力をすると同時に、できたことや得意な点は言語化し、就職活動で必須の自己分析に役立てましょう。また、参加を通して業界や企業への理解が深まり、実習先への志望度が高くなったとしても、他の業界や同じ業界の別の企業にも目を向け、比較研究することをお勧めします。
参加経験がない場合には、志望業界・企業が絞れていれば秋冬のインターンシップに参加するのもよいですし、志望が定まっていない場合は、2月末までに大学主催も含め、オンラインでも多数開催される様々な業界・企業の研究イベント等に積極的に参加し、自分が目指す業界や企業を明確にしましょう。
いずれにせよ、採用側の動きは年々早まっており、ESや面接、筆記試験等の就職対策は、キャリア形成支援センターも利用し、年末までにできる限り準備を進めることです。

2021年度 学部卒業者就職状況

卒業者の進路・就職状況につきましては、キャリア形成支援センターのHPからご覧いただけます。

「Withコロナ時代」の海外留学事情

視野を大きく広げるきっかけとなる海外留学。新型コロナウイルス感染拡大により、現在はどのような状態にあるのでしょうか。学生の海外留学支援や外国人留学生の受け入れなどを促進している鹿児島大学グローバルセンターの畝田谷桂子教授にお話を伺いました。

鹿児島大学 グローバルセンター 学生海外派遣部門
畝田谷 桂子教授

コロナの感染拡大が海外留学にも大きく影響

2019年度末に発生した新型コロナウイルスの感染拡大により、当時海外に留学していた本大学の約50人近い学生はすべて帰国しました。
一昨年度の大学を通しての海外留学はゼロでしたが、昨年度から少しずつ短期留学が、今年度から学生海外研修などが再開しつつある、というのが現状です。
今後は各国の入国制限がなくなることが予想されるので、海外留学は再び増えていくと思います。本大学も昨年度、21名が海外留学に参加しています。
とはいえコロナの影響はいまだに大きく、以前は6つあった留学プログラムのうち、現在本大学で動いているのは「学術交流協定校派遣留学(交換留学)」「UCL稲盛留学生(大学院生対象)」の2つだけです。

海外留学を決めたらまず始めにすること

海外留学に行きたい理由は学生それぞれだと思いますが、まずは情報収集が最も大切ではないでしょうか。本気で海外留学を考えているなら、まずは「P‒SEGInterractive※」への登録をお勧めします。
こちらに登録すると、留学に関するさまざまな情報を入手することができます。いつでも登録できるので、自分にとって必要な情報を取捨選択していってほしいと思います。
現在、留学の最大のネックは円安です。留学費用は渡航場所や期間によって違いますが、決して安くはありません。留学には奨学金を活用して行く留学と私費で行く留学があります。
もちろん、冒頭で紹介した留学プログラムのように奨学金を活用しての留学がお勧めですが、そのためには優秀な成績が必要となります。普段からそこを意識して勉強することが欠かせません。

状況を認識したうえで貴重な体験を積んでほしい

グローバルセンターではこういった学生海外派遣の促進や情報の発信をすることで学生をサポートしていますが、何より大切なのは学生自身が考え、解決することです。
留学の応募予定や説明会が開催されてから実際に留学するまで、約1年+αかかります。それらを一つずつクリアしていくこと。海外に行く前からすでに学びは始まっているとも言えます。
コロナの感染症によるリスクも、依然ゼロではありません。海外留学を希望する際は、そういった状況も認識してしっかりと家族で話し合うことが大切かと思います。
それでもやはり、海外での生活が貴重で得難いものになることは間違いありません。ぜひ若いうちに、大きな刺激を得てほしいと思います。

※鹿児島大学から海外への学生派遣と海外連携校からの学生受入を中心に、オンラインを活用した学習や報告会などさまざまな活動を行っているプログラム。

留学ロードマップ 留学ロードマップ

留学生からの手紙

現在、ウガンダに海外留学中の成重康平さん。
どんな生活を送っているのか、レポートしてもらいました。

成重 康平さん
トビタテ留学JAPAN 12期生
農学部4年 成重 康平さん
留学先:ウガンダ
(2022年6月17日~2023年3月17日予定)

中学生の頃に世界の貧困問題について興味を持つようになり、さらに大学に入学して実際に貧困地域に行って現実を見てみたい、豊かといわれている日本を違う視点から見てみたいと思い、留学を決意しました。ウガンダに留学したのは、私が所属する研究室の先生からウガンダにある研究所を紹介していただいたからです。
現在は稲作の研究所でインターンをしており、アフリカの稲作について多くを学んでいます。貧困問題の解決のための収量向上や気候変動に対応した稲作を確立するための研究がさまざまな角度からなされており、現場に即した研究を肌で感じています。アフリカの稲作の現状だけではなく、どういう形で現状の課題を解決していくかの両方を知ることができ、非常に学びが多いです。
ウガンダ人の友達と一緒にご飯を食べたり、サッカーをしたりすることが日常の楽しみです。まだまだ学びたりないことだらけなので、思う存分吸収していきたいですね。そして小さくてもいいので、ウガンダの稲作の発展に貢献できたと言えるようにしたいです。

研究室から

小野研究室

指導教員

小野 智司教授 (大学院理工学研究科(工学系)情報・生体工学プログラム)

所属学生

修士2年生5名、修士1年生7名、学部4年生8名
進化計算とは、難しい問題の解き方を生物の進化過程に学ぶということ。その技術を応用した研究を行っている小野智司教授の研究室をご紹介します。
研究室で指導する小野教授
研究室で使用している研究用サーバの前で指導する小野教授

私たちの研究室では、生物の進化過程や脳の仕組みを模倣した人工知能の要素技術の研究や、それらを画像処理、気象・海洋観測、デザインなどへ応用する研究を行っています。学生はそれぞれが個別の課題を持ち、日々研究に励んでいます。企業や他学部、他大学との共同研究が多いことも特徴です。
ゼミはオンラインで行うことも多いです。全員で議論を行う週に1度の全体ゼミ、3週ごとに行うグループゼミ、毎週3~4人ほどで深い議論を行う個別ゼミなどです。私たちの研究には物理的制約が少ないので、学生たちには研究室でも自宅でも好きな場所で研究してよいと伝えています。
ただ、論理的思考は短期間で身に付けることは難しく、対面の議論や研究室での共同活動でこそ伸びるとも感じています。実際、自主的に研究室に来る学生の方がより成長しているように思います。
私のゼミには院生が多く在籍しており、彼らには人を引っ張る力、構造的に物事を理解する力を身に付けてほしいと願っています。勉強と研究は違います。勉強ができるからといって、必ずしも仕事ができるとは限らない。しかし、研究ができる学生は仕事もできます。正解が見えないという点で共通しているためです。
院生はそれぞれの研究において確かな実績を残しており、それが評価されて大手企業に就職する学生が多いです。大学院で研究に従事することで、学生自身の将来の可能性が広がっていることを実感しています。

STUDENT’S VOICE

大学院理工学研究科(工学系)
修士2年
水俣 友希さん

もともとAIや画像処理などに興味があり、小野先生の人工知能技術の講義を受けたことが決め手となって小野研究室を選びました。特殊なカメラを利用した新しい暗号化技術について研究しており、国際学会で発表したことも貴重な体験となりました。
卒業後はIT会社への就職内定をいただきました。この研究室で学んだ論理的思考はどんな業種でも必ず役に立つと思うので頑張っていきたいです。


大学院理工学研究科(工学系)
修士2年
梶浦 梨央さん

私は惑星探査機がカメラを用いて3次元地図を作りながら自身の位置や姿勢を知る技術について研究しています。この研究は宇宙に関する研究がしたいと思い、新たに立ち上げたテーマです。
研究を通して知識を深め、日頃のゼミで分かりやすい伝え方を学んだことで、学部時に落ちた研究機関から院進後に内定をいただくことができました。卒業後はこの研究室だったからこそ拓けた道で成長し続けたいです。

「研究一直線」

本学教員の研究内容等を紹介しています。ぜひご覧ください

9トピックス

今号のテーマは「授業」。
学生たちのリアルな学びの様子を学部ごとにご紹介します!

法文学部

考古学演習1b

石田 智子准教授

受講生が郡元キャンパスの歴史資料の文献調査や構内踏査、三次元計測を行い、その調査結果をWebサイト「Time Travel Kadai」で公開しました。

まちづくり論

平井 一臣教授

7月14日に鹿児島市長をお招きして「市長と語る会」を開催し、受講生がグループごとに鹿児島市の課題に対する政策提言を発表しました。

演習

片桐 資津子教授

社会学ゼミの演習で、大学間交流協定校の湖南農業大学(中国)の学生とオンラインで国際交流ゼミを開催しました。受講生は卒論のテーマを動画で発表し、中国の学生と歓談しました。

教育学部

体育心理学Ⅰ

藤田 勉准教授

保健体育科の専門科目「体育心理学Ⅰ」では、学生たちが体育学習の心理を学んでいます。教室に遠隔用機器を設置することで、学生は対面でもオンラインでも受講できます。

技術科教材教具論

坂田 桂一講師

カイコを幼虫からマユまで育て、教育学部附属幼稚園の園児たちと糸取りをしました。このように技術・ものづくり教育の教材つくりやその価値について、実感豊かに学んでいます。

実地研究(教育実習)事前研究

各学科教員

5月19日、教育学部附属小学校・中学校において今年度の研究公開が行われ、8月から教育実習に臨む教育学部の3・4年生も、実地研究(教育実習)の事前研究の一環として参加しました。

理学部

集合と写像

伊藤 稔教授

集合と写像に関する基礎的な概念を学んでいます。高校までとひと味違った論理的な文章に慣れ親しむ必要がありちょっと難しいようですが、丁寧な授業でなんとか楽しく上達しつつあります。

サイエンスクラブI

中西 裕之准教授

1~3年生を対象とした課外研究活動です。この写真は入来町にある電波望遠鏡に、1年生のメンバーが作った観測装置を持ち込んで実験した際に撮影したものです。

地球環境科学特別研究

河野 元治教授

地球を構成する鉱物の生成や、変化に及ぼす微生物起源の有機分子の影響を検討しています。写真は有機分子の作用によって鉱物の結晶形態が大きく変化した状態を顕微鏡で観察しているところです。

医学部

各領域別実習演習

宮田 昌明教授ほか看護学専攻教員

保健学科看護学専攻の3年生は臨地実習を目前に控え、実践的な知識を身につけるためにシミュレーター(実習用の模型)を活用した自己学習に励んでいます。

新興・再興感染症

大脇 哲洋教授ほか医学科担当教員

COVID-19などの新興・再興感染症に対応するために必要なPCR検体・抗原検査検体を鼻腔から採取する実習を、シミュレーターを用いて行っています。

歯学部

微生物学Ⅱ

中田 匡宣教授、大貝 悠一講師、松本 愛理助教

感染症を起こす微生物の特徴や感染症の治療・予防法を学んでいます。また、う蝕や歯周病をはじめとする口の病気に関わる微生物についても、講義と実習を通して学習しています。

歯科理工学

河野 博史講師

歯科診療において日常的に使用される材料や機器について学びます。内容はセラミックスや複合材料、CAD/CAMなど多岐にわたります。

臨床実習Ⅱ

田口 則宏教授

5年生後期から1年間、大学病院において臨床実習を行っています。実習は全12診療科において、実際の患者さんに対し、指導歯科医の指導のもとで歯科医行為を行います。

工学部

化学情報分析実習

山元 和哉准教授

3年生対象の実験で高分子化合物の合成を行っています。合成している高分子は「ナイロン66」。界面に生成する高分子をガラス棒に巻き付けながら、繊維状ナイロン66を作製しています。

プログラミング言語Ⅲ及び演習

鹿嶋 雅之准教授

オンラインと対面のハイブリッドで講義を行っています。受講生は自宅からのオンライン接続か、自分のパソコンを大学に持参し学内ネットワークに接続して、Webアプリの開発について学んでいます。

3次元CAD基礎

片野田 洋教授、小金丸 正明准教授

ものづくりの現場では、あらゆる場面でコンピュータを用いた技術が活用されています。「3次元CAD基礎」ではコンピュータ支援設計(CAD)に関する授業を行っています。

農学部

植物生産学実験Ⅲ

清水 圭一准教授

学生各人が自主栽培している野菜上で見つかる害虫とその天敵を見つけて、実験室に持ち帰ります。これらを検鏡して害虫名を同定し、特徴をスケッチしています。

水土実験

平 瑞樹助教

水や土の実験による現象を観察・測定することで、算出される諸定数への理解、環境との調和に配慮した構造物の設計に必要な水田生態系および水質調査法について学習しています。

農場実習II

朴 炳宰准教授

毎年恒例の田植え実習です。横一列に並び、昔ながらの方法で手植えを体験した後に、学生一人一人が交代で田植え機を操作して、手植えと機械植えの両方を体験します。

水産学部

水圏科学実験基礎

山本 智子教授、遠藤 光助教、小玉 将史助教

桜島を眼前にした錦江湾の安全な磯場において、生物の観察や採集を行っています。自然に恵まれた素晴らしい鹿児島のフィールドにおいて、学生たちは夢中で学んでいます。

食品生命科学実験

小松 正治教授、塩崎 一弘准教授、
内匠 正太准教授、奥西 将之准教授

水産生物を用いた高度なバイオテクノロジーのスキルを身につけるための実験も行われています。こうした実験は安全に十分に配慮しつつ行われています。

海洋観測乗船実習Ⅰ

中村 啓彦教授、仁科 文子教授

実習船「かごしま丸」を用いての実習で、開聞岳を望む薩摩半島沖合で海洋観測を行っています。水温や流速などを計測し、黒潮の流れ方や温暖化の状況を調べます。

共同獣医学部

臨床獣医学特別実習Ⅳ

三浦 直樹教授

近年、獣医療でもさまざまな画像診断機器が利用できるようになってきています。学生は実際の診療に参加し、各種画像診断についての適応と読影を学んでいます。

臨床獣医学特別実習Ⅶ

安藤 貴朗准教授

牛は品種・年齢・飼養目的・管理方法により、みられる疾病が異なります。学生はさまざまな牛の診療に参加し、疾病の種類・検査・予防などを総合的に学んでいます。

臨床獣医学特別実習Ⅷ

大和 修教授

獣医療の対象動物には動物園や水族館の展示動物も含まれます。学生は多様な生物に対する知識と経験を備えておく必要があるため、動物園や水族館での診療に参加しています。

NEWS NEWS
線状降水帯のメカニズム解明に向け集中観測に参加

6月18日から7月3日、水産学部は附属練習船「かごしま丸」を利用し、線状降水帯のメカニズム解明研究のために東シナ海上の集中観測に参加しました。この集中観測は、九州付近に流入して線状降水帯発生の主要因となる水蒸気量の正確な測定を行うとともに、黒潮の暖水域が東シナ海上の大気環境に与える影響を調べるもの。気象研究所が中心となり、本学を含めた大学等の14機関が連携して集中観測を実施し、そのデータを共有することで予測精度の向上に貢献することが目的です。研究グループの学生らに加え、水産学部の乗船実習の一環として水産学部3年生も観測に取り組みました。

附属図書館桜ヶ丘分館リニューアルオープン式典を実施

6月30日、附属図書館桜ヶ丘分館リニューアルオープン式典を実施しました。同館の1階にはアクティブな空間としてラーニングコモンズとグループ学習室を、2階には学修・閲覧用カウンターを、3階にはセミナールームを新たに整備し、個人やグループでの多様な学びのスタイルに対応できるようになりました。加えて、エレベーターやスロープの新設によりバリアフリーが図られました。
式典の中では学生を代表し、石原田 百恵里さん(医学部医学科5年)、吉永 莉音さん(歯学部歯学科2年)の2名が「一人で自学自習するだけでなく、同級生とともに知識を深め合いながら学修することが大切だと痛感している。桜ヶ丘分館がアクティブラーニングの場となることに期待している」「歯学部の講義ではグループ活動の機会が多くある。桜ヶ丘分館の素晴らしい設備を最大限活用したい」と学修への思いや意気込みを話しました。

教育学部の学生が第40回南日本女流美術展にて受賞

第40回南日本女流美術展にて、三角 日南さん(教育学部美術専修3年)が南日本新聞社賞を、藤谷 百花さん(教育学部美術専修4年)が特選を受賞しました。同展には洋画・日本画・工芸美術の3部門があり、三角さんは日本画、藤谷さんは洋画部門での受賞となりました。

【南日本新聞社賞】
「日向」 三角 日南さん
【特選】
「紺碧」 藤谷 百花さん
手前左が三角さん、手前右が藤谷さん
サークル紹介

邦楽部

22名(男子6名、女子16名)

箏、三味線、尺八などの和楽器を演奏します。部員の大半は大学から始めた初心者ですが、互いに切磋琢磨して練習に励んでいます。12月には定期演奏会を開催しますので、ぜひ和楽器の美しい音色を聞きに来てください。 主将:桃原 研希さん(共同獣医学部3年)

Free Spot

100名(男子37名、女子63名)

私たちFreeSpotは鹿児島県内で月に2回ほどボランティアをしています。主な活動は小学生の学習支援や地域行事のお手伝いです。学部・学年に関係なく、和気あいあいとした雰囲気で楽しく活動しています! 代表: 宮脇 早輝さん(教育学部3年)

Hush×Hush

51名(女子51名)

K-POPやJ-POPが好きな子たちが集まって、さまざまな曲のダンスをカバーして活動しています。月に1度のペースでイベントやお祭りにも出演! SNSにダンス動画を投稿しているので、YoutubeやInstagramをご覧ください。メンバー全員がアイドル好きです♡ 主将:荒場 梨瑚さん(農学部3年)

※本学の課外活動は大学指導の下、新型コロナウイルス感染防止対策を充分にとって活動しています。

広報サポーターのお気に入り

広報サポーターとして活動している学生が、学内のお気に入りスポットを紹介します!

レポートも休憩もはかどる空間

ITプラザ

2019年に建てられた稲盛記念館1Fにある、とてもきれいで落ち着いた空間のITプラザ。テーブル席やカウンター席が設けられ、パソコン作業にはうれしいコンセントも。よくここでレポート課題に取り組み、疲れた時にはコーヒーブレイクしています。充実した学習時間を過ごせるおすすめスポットです!

心のリフレッシュスポット

玉利池

庭園をイメージさせる玉利池には、鯉や亀などさまざまな生物が住んでいます。学生や職員の方々が自然と集まり、気付けば談笑しているような場所です。特に春や秋の季節はベンチに座って一休みするのが気持ちよく、もやもやしていた頭の中が整理されるようなリフレッシュスポットです。

郡元キャンパス憩いの場

進取の気風広場

入学式や卒業式の時などに、友人や家族、サークル仲間と記念写真を撮るのにおすすめの場所です。広くきれいな緑色の芝の上で思い出に残る一枚を撮りましょう!

前号でご紹介した「さっつんサブレ」。読者の皆様から大変ご好評をいただいております。広報センターで試行錯誤して作った商品なので、たくさんの反応をいただけてうれしいです! 9トピックスでは、対面・オンライン問わずリアルな授業の様子が伝わるように、写真多めでお届けしました。ぜひチェックしてみてください!